映画『ロード・オブ・ザ・リング』登山がファンタジーの世界を現実にしてくれる

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【推し企画】山歩みちライターと編集部が、自分の好きな登山に関する「推し」映画や本などについて個人的な想いのみで語っていきます!

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『ロード・オブ・ザ・リング』あらすじ

遥か昔のミドル・アース、闇の冥王サウロンは密かに、世界を滅ぼす魔力を秘めた1つの指輪を作り出した。彼らは自らの残忍さ、邪悪さ、そして生きるものすべてを支配したいという欲望を、この指輪に注ぎ込んだのだ。数千年の時を経て復活したサウロンは、指輪を再び手にしようとしている。再び指輪が世界を揺るがす時が来たのである。

“指輪”を破壊しなければならない――その方法はただ一つ。“滅びの亀裂”の火口に指輪を投げ込むしかない。新たな指輪の所有者となったのはホビット族の青年、フロド。

指輪の恐るべき力を知ったフロドはホビット、エルフ、ドワーフ、魔法使い、そして人間たち、9人の“旅の仲間”とともに指輪を破壊すべく旅に出る。仲間たちの使命は、自らの命を犠牲にしてもフロドの身を守ること。指輪の宿命を背負うことができるのはフロドだけだからだ。旅の途中、サウロンの追手との激しい攻防で傷つき、仲間を失いながらも、フロドの果てしなき旅は続いていく。その先に待つのは光なのか闇なのか・・・。

引用:角川映画

『ロード・オブ・ザ・リング』はファンタジー小説の『指輪物語』を原作とした、三部作の壮大な映画です。原作の『指輪物語』は、後のファンタジー分野の小説、映画、ゲームのほとんど全てに影響を与えたといわれるほど、当時画期的な大作だったそう。

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また、このシリーズの関連作品として、『ロード・オブ・ザ・リング』で描かれた中つ国の60年前を舞台に冒険が繰り広げられる『ホビット』も三部作で映画化されています。

『ホビット』あらすじ

ホビット族のビルボ・バギンズは魔法使いのガンダルフに誘われ、13人のドワーフたちと共に、恐るべきドラゴン“スマウグ”に奪われたドワーフの王国を取り戻すという危険な冒険に加わる。彼らは凶暴なアクマイヌ、そして謎の魔術師たちがうごめく危険な荒野や、ゴブリンが潜むトンネルを抜けていかねばならない。ビルボはそこで、彼の人生を変えてしまう生き物ゴラムと出会い、を手に入れる。この質素な金の指輪が中つ国の命運を握っているとは、そのときビルボは知るよしもなかった…。

引用:ワーナーブラザーズ

登山が映画の見方を変えたのか、映画が登山の見方を変えたのか

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子どもの時に映画館で公開していて観に行った『ロード・オブ・ザ・リング』三部作。もちろん面白くて大好きでしたが、その時はいわゆる壮大な冒険ファンタジー物語、という一般的なイメージでした。

大人になったある時、登山で滋賀県の横山岳を歩いていた時にふと、自分が冒険をしているような、ワクワクする気持ちに駆られたことがありました。懐かしいような、心が躍るような、子ども心を思い出して足取りが軽くなる。

この気持ちは何かと考えた時に、真っ先に思い出したのが『ロード・オブ・ザ・リング』のシーンでした。思わず久しぶりに映画を観て、これが私の冒険心の原点だったのか!と感じました。

映画を観た後、登山で見える世界が変わった

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映画『ロード・オブ・ザ・リング』 の魅力はストーリーだけでなく、美しい自然や風景が存分に映し出されているところにもあります。冒険や戦いが繰り広げられる架空の世界、中つ国(ミドルアース)。きらめく木漏れ日や、豊かに流れる川、果てしない大地、荒々しい岩場など、リアルで壮大な自然を背景に物語は展開していきます。

改めて映画を観てからは、登山中によく見る風景が映画の世界とリンクし、特別に感じられるようになりました。映画と似た風景を見かけると思わず足取りが軽くなり、物語で流れる曲を口ずさみたくなるほどです。

自然の美しさに改めて目を向けさせてくれたり、歩いているだけなのに冒険の世界に引き込んでくれたり、映画を改めて観た前と後では見える風景が180度変わったように感じました。

一人では厳しくても仲間となら乗り越えられる

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登山を始めてまだ間もなかった頃、何度か登ったことのある山なのに道に迷ってしまい、山頂にたどり着けなかったことがありました。一人だったこともあり、怖さや心細さと日没への焦り、そしてもう無理だという諦めの気持ちいっぱいで下山し、登山に対して自信を無くしてしまいました。

それからしばらく山から離れていたのですが、登山好きな旦那と一緒に登るようになり、また山頂からの絶景を見るために登山を再開しました。道に迷った時も相談しながら正しい道を見つけたり、普段話せないことをたくさん話したり、体力が無くなって諦めたくなる時も励まし合いながら乗り越えたりと、パートナーの存在が登山の楽しさや達成感を思い出させてくれました。

『ロード・オブ・ザ・リング』二作目の終盤で、サムが自分たちの冒険について、昔読んだ物語のことを重ねて主人公フロドに話す場面があります。

「子どもの時読んで理由がわからなくても、今ならフロド様、なぜ心に残ったのかよく分かります。登場人物達は重荷を捨て引き返す機会はあったのに帰らなかった。信念を持って道を歩き続けたのです」

引き返さずに信念を持って歩き続ける。これを聞いて、フロドは沈みかけていた心を持ち直して前向きに進みます。 仲間と協力し、励まし合い、何度も助けられながら困難な冒険に立ち向かう主人公フロドの姿が自分と重なり、冒険も登山も信頼できる仲間との協力がなければ、目標に辿り着くことは難しいんだなぁと、仲間の大切さに改めて気づきました。

まとめ

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映画『ロード・オブ・ザ・リング』は大人になって忘れていた、物事に対するワクワク感を思い出させてくれて、登山で見える世界を冒険の世界に変えてくれました。

都会の喧騒から離れて自然の中に身を置いた時、目の前に見える景色にファンタジーの世界が重なることで、ただ頂上を目指し体を動かすだけの登山ではなく、冒険という新しい視点で山が楽しめるようになりました。

登山の目的は人それぞれですが、登山を今までとは違う視点で見てみたり、新しい楽しみ方が増えることで、これまでよりもっと充実したものになると思います。映画や、本や、ちょっとしたきっかけで、いつもの登山がガラッと変わるかもしれません。

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この記事を書いたひと
AYA

クライミング、登山、トレッキングにキャンプと、国内外問わずとにかくアウトドア全般、自然の中で過ごすことが大好き。山好きの旦那と滋賀の山々を中心に登っています。旅中毒なので旅先でもどんどん登山にチャレンジしたいと計画中。

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山歩みち