女性のみんなはどうしてる? 今度行く山にはトイレがない!

登山における女性のトイレ事情 登山ノウハウ

登山を始めると、女性なら必ず疑問に思う ”登山中のトイレ”。アルプスなど、山小屋がある山ではトイレがありますが、実は低山ではないところがほとんどです。行く予定の山にトイレがないと分かった場合、女性はどうしているのでしょうか。

トイレがないなら心配よりも備えが全て

お花摘み

女性の登山中での青空トイレは山用語で ”お花摘み” という可愛らしい隠語があります(男性は ”キジ撃ち” と言います)。生理現象ですから、どうしてもという場合がでてくるでしょう。

でも最初はやっぱり「そんなの無理!!」って思ってしまいますよね。登山初心者の女性からも「トイレが心配だから水分を摂るのが怖い」と言う声をよく聞きます。しかし、水分を取らないことは登山ではとても危険です。また、怖がったり不安に思っているだけでは解決になりません。

私の場合、登る直前にトイレを済ませれば、登山中にお花摘みをすることは滅多にありませんが、必ず青空トイレに備えて準備はしています。外でトイレをしないで済むように心配しながら歩くのではなく、逆に外でしてもいいように準備をして安心して歩く、が正解だと思います。

そして登り始める前には一度トイレを済ませておくこと。公共機関の場合なら到着駅のトイレで、車の移動なら登山口に一番近いコンビニや道の駅等で、その時点ではあまり行きたいと思っていなくても、とりあえず「行った」という事実が心理的な安定にもつながります。 また、お腹が緩みやすい人は、下痢止めを持参するのも用意のひとつです。

トイレ用グッズ1:ひとつあると安心な携帯用トイレ3選

最低限の持ち物としては「ビニール袋・ティッシュまたはトイレットペーパー」があれば大丈夫ですが、それ以外に便利な専用の携帯トイレがあるので、ひとつ持っておくと安心です。おすすめを3つご紹介します。

1)サニタクリーン 簡易トイレ

高速吸水凝固シート入の袋と、持ち運び用高密閉チャック袋がセットになっています。

2)携帯ミニトイレ プルプルレディー

袋に受け口ががついていて広く、フィットし横もれに安心。袋は、不織布とポリエチレンの二重層のためお肌に優しく、ファスナー付きです。凝固した尿は、水を加えるだけで簡単にトイレに流せます。

3)アテント 尿とりパッド 強力スーパー吸収

お花摘みに抵抗があってどうしても無理な人は、選択肢のひとつに入れても良いと思います。匂いを軽減する消臭加工に、横漏れも防いでくれるタイプがあります。

トイレ用グッズ2:隠すのに便利なアイテム3選

実際のところ、お花摘みで一番のネックは「見られてしまうのではという不安」です。女性ですから、男性のキジ撃ちのように後ろを向くだけで済むというわけにはいきません。見晴らしが良く木々が少ない山もありますし、標高が高いと稜線では隠れる場所がないので、隠すためのアイテムを用意しておくのがおすすめです。

1)ポンチョ

体全体を包んでくれて、コンパクトで黒色の透けないポンチョがあります。

2)折り畳み傘

カラーは黒など目立ちにくい方が良いです。軽量の折り畳み傘は、雨天時の下山後に歩く場合にも便利です。登山専用でない安いものでも用は足ります。

3)巻きスカート

ズボンを下すことに抵抗があっても、スカートをはいていると心理的に安心できます。

<私の場合>

ジップロックとトイレットペーパーを、見えないバッグにセットしています。ジップロックがジャストに収まるバッグで匂いは気になりません。そして、薄手の巻きスカートをすぐに出すことができる表のポケットに入れています。

トイレセット

山仲間には、トイレットペーパーのゴミを出すのがいやで、生理用ナプキンをあらかじめ付けていて、お花摘み後に拭かずにそのままというツワモノ女子もいます。男性並みに一番素早く済ませられそうです。(小のみですが)

グループなら協力、ひとりなら事前対策

私の初めてのお花摘みは、8人のグループ登山で冬場の長時間の山行でした。女性5人全員が行きたいということになり、見張り合いながら順番で行きましたが、みんなと一緒だったので特に抵抗なくできました。場所は木々や茂みで登山道から見えないポイントを探しますが、あまり離れ過ぎると崖など危ない箇所があったり、うっかり迷ってしまう可能性があります。登山道から遠すぎないで安全な場所を選んでください。

〇仲間がいる場合

グループ登山なら、他の登山者が来ないよう誰かに見張りで立ってもらうと安心です。女性の方が言いやすいですが、男性でもトイレ事情は分かってくれていますので、誰も来ないようにちょっと見ておいて欲しいとお願いするのが一番です。

〇ツアーに参加する場合

ガイドさんが男性であったり、初めての方ばかりの場合は言いにくいこともあるでしょう。ですが、ツアー中に誘導や声かけもあるでしょうし、一番良く山の諸事情を分かっているので、恥ずかしがらなくて大丈夫。急に今すぐ行きたいと言われてもガイドさんも困るので、早めにどこかできそうな場所があるか聞いておくと良いと思います。

〇ひとりの場合

山は山頂に近づくほど高い木や茂みが少なくなってきます。協力してくれる同行者がいないひとりの場合は心配も大きいです。この先で行きたくなるかもと思ったら、さほど切羽詰まっていなくても早めにお花摘みに良い場所を探して済ませておくことが大事。またはどうしても心配なら、尿取りパッドをしておくのも良いと思います。

〇お腹が緩んだときは?!

以前、友人が山で食べたお肉が半生だったらしく、下山途中でお腹が痛くなるというアクシデントに見舞われました。お腹が痛くなり始めてからすぐにお花摘みの場所を探し始めたので、何とか茂みを見つけて大丈夫でした。タイミングをはかってまだ大丈夫と無理をせず、怪しいなと思ったら早めの対応が大切です。

まとめ:我慢しないで先手を打つ

登山を楽しむためにはトイレは我慢をしてはいけません。それは体のためにというよりも、いざ場所を探し始めると意外とできそうな場所が見つからないことも多いからです。ギリギリまで我慢していると、見つからない時に焦ってしまうため、少し余裕のあるうちに行っておくのはかなり重要なポイントです。

行動中の水分は一気飲みはせず、こまめに少しずつ。また利尿作用があるコーヒーなどの飲み物は控えると良いそうです。ただ実際のところ、登山歴が長くなってくるとトイレの不安はなくなり、山でのコーヒータイムも好きなので気にせず飲んでいます。

お花摘みを一度経験すると世界が広がるのは間違いありません。けれども女性ならやっぱり最初は心配なものです。もしもの時は早めに行動に移し、素早く、度胸で乗り越えてくださいね。

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この記事を書いたひと
あいた ゆん

低山からアルプスのテント泊まで、一年を通して登っています。その時期の花を求めて、山ご飯メイン、などテーマを決めて登ることが好きです。女性ならではの悩みやできごと、また多くの方が、こんなことが知りたかった!ということを、経験を交えて楽しくお伝えできたらと思います。

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