冬に行きたい二回目の高尾山!登りだけ頑張る「稲荷山コース」&下りは楽々「1号路」

高尾山 関東
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冬でも初心者が登れる代表格であり大定番の高尾山。一度は行ったことがある方も多いと思いますが、舗装路のメインコース「1号路」の往復だけで終わっていませんか。二度目はもっと自然の中をしっかり歩いてみてはいかがでしょう。最も登りごたえがあると言われる「稲荷山コース」は、夏に登ると暑すぎてハードなので、実は少し寒いくらいの冬に登るのがちょうどいいのです。冬の運動不足解消にもおすすめのコースです。

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冬の高尾山:天候の特徴

高尾山

天候は変化しやすく、高尾山の位置する八王子を含め霧や雨になる事が多い山域です。遠くから高尾山を見ると、高尾山周辺が深い霧や厚い雲に覆われている光景をよく目にします。山間部では天候の急変はさして珍しいことではありませんが、低山といえども高尾山も同様です。冬は降水確率は低くなりますが、一度ドカ雪が降れば数日間は冬山経験者向けの山に変貌します。

高尾山でも道迷いや体調不良などの遭難はありますので、地図の持参と防寒装備は怠らず、特に冬は天候が怪しい時は早めに登山を中止するなど、無理のない計画を立ててください。

冬の高尾山:登山道の状況

標高599mの高尾山で根深い雪になることは少なく、まとまった降雪があっても膝下程度で終わることが多く、登山道上に積もった雪が長く残っていることも少ないです。雪が無ければ春~秋同様に初心者でも登ることが可能で、下山も慎重に降りれば問題ありませんが、降雪があった時はチェーンスパイクがあると安心して下山できます。雪解け時や、多くの人が歩くとぬかるみになることもあるので、ゲイターもあると便利です。

<2019年度の積雪状況> まとまった降雪がありましたが、長くは残らず膝下程度だった様です。私が登った12月時点では全く雪がありませんでした。しっかり防寒対策する事、レインウェア、登山靴、マップなど登山の基本装備を持っていれば問題ないでしょう。

高尾山へのアクセス

高尾山口駅

新宿駅(京王線約1時間)→高尾山口駅

駅から徒歩5分ほどで登山口です。9時に高尾山口駅に着けば、午前中には登頂が可能です。これより遅れると、途中で何かトラブルがあった場合の余裕が無いので、初心者グループで登る際には、駅集合は9時より前に設定した方が良いです。

※マイカーの場合は圏央道高尾ICから5分ほどで高尾山口駅に到着します。各有料駐車場があり、平日であれば比較的すぐ駐車できますが、休日は満車になることもあるので8時頃までには到着しておきたいところです。

高尾山のおすすめ登山コース

高尾山ケーブルカー駅

コースタイム:登り約90分、下りケーブルカー利用で約40分

高尾山口駅(50分)→稲荷山(40分)→高尾山頂(1号路40分/ケーブルカー利用)→高尾山口駅

※ 今回紹介するルートに危険個所はないので、装備と体調を万全に。高尾山ビジターセンターのサイトにて登山道の最新状況を確認してください。

高尾山には豊富な登山コースが整備されており、舗装路を歩く1号路から沢沿いを歩く6号路など、一緒に歩く人や、自分の経験や体力に合わせて選べます。今回おすすめするのはより自然に近く、登山の醍醐味を満喫できる稲荷山コース。下りは1号路とケーブルカーで楽に下山します。冬の澄み切った空気の中、稲荷山から都市群の眺望を楽しみ、歩き応えがあるルートで十分な達成感も味わえます。

【高尾山口駅から稲荷山】まずは高尾山口駅から徒歩約5分のケーブルカー駅に向かいます。稲荷山コース登山口はケーブルカー駅の左手すぐ。稲荷山コースにはトイレがないので、高尾山口駅かケーブルカー駅で済ませておきましょう。飲み物や行動食を忘れてしまった場合は、高尾山口駅で用意して出発を。

高尾山

最初の登り始めは平坦な道とゆるやかな坂ですが、徐々に急な登りが続くようになります。稲荷山ルートで最も大変なのが最初の登りなので、身体が温まるまではゆっくりと、息を整えていきましょう。

高尾山

冬は木々の隙間からの木漏れ日がとても気持ち良く、快適な登山が楽しめます。高尾山の良いところは、余裕のある時間と行程でありながら、土の上を歩き、喧騒から離れた穏やかな時間、動植物を身近に感じる感覚など、自然をたっぷり楽しめるところです。

高尾山

アップダウンを経て約50分ほどで稲荷山に到着です。都市部から近くにありながらも、これだけの自然の中にいるのを実感させてくれる眺望。ここで一息入れて、行動食や水分を補給しておきます。

高尾山

【稲荷山から高尾山頂へ】ここからは高尾山頂までの後半戦です。多少の登りはありますが、前半ほどではないので、時間に余裕があればゆっくり登り、足を止めて自然観察も良いと思います。緩やかな登りを経て、山頂直下に辿り着きます。

山頂直下は急勾配の階段になっており、ここが最後の難所ともいうべきポイント。ここまでの登りで疲れていると、この階段がどこまでも続いている様に感じます。ここで登りは最後なので、息を整えて焦らず一歩ずつ登ってください。

高尾山

【山頂】山頂は晴れていれば丹沢の山並みが鮮明に見えます。左端に見えるのが、信仰の山として有名な大山です。高尾山の次に登る方も多い人気の山でもあります。山頂にはビジターセンターや売店がありますので、高尾山登頂の余韻に浸りながら、のんびりとお昼ごはんを楽しんでください。

高尾山
高尾山

【山頂からケーブルカーへ】山頂でゆっくり休んで元気になったら下山開始。そのまま来た道を戻るのも良いですが、ここからは高尾山の歴史を感じられる1号路を利用して下ります。1号路は舗装された道が続きますが所々急な階段があり、疲れていると足がおぼつかず危ないので慎重に。

高尾山

登りの稲荷山コースでは、都心にありながら豊富な植生を持つ山であることを感じられますが、下りに1号路を歩くことで、山岳信仰の山として有名な高尾山の歴史を感じることができます。

高尾山

しばらく歩くと、ケーブルカーへの分岐があります。ケーブルカーに乗れば麓まで楽に下山できますので、体力に自信のない登山初心者でも安心。普段乗る機会が滅多にないケーブルカーも、高尾山の思い出のひとつになるのでは。急勾配を一気に降りてあっという間に到着です。

高尾山

登山のついでにちょっと寄り道

紹介したコースは、朝9時頃登り始めれば昼過ぎには下山が可能です。せっかくの登山、早く帰ってしまうのも勿体ないですよね。ちょっと寄り道してみませんか?下山したら登った山を眺めながら、麓を観光するのも登山の楽しみです。

◆京王高尾山温泉 極楽湯

高尾山口駅のすぐ裏にある温泉施設です。登山といえば地元の温泉、というほど登山者にとって下山後の温泉は欠かせない楽しみのひとつ。登山の疲れと汗を流して1日を振り返りながら、次の相談もいいですね。

◆TAKAO 599 MUSEUM

お土産屋さんなどが並ぶ参道から少し入ったところにある、ミュージアム、カフェ、ショップに情報が集まる無料の複合施設。おしゃれな雰囲気に、映像や展示もオリジナリティがあふれ、リラックスできる空間です。

◆Mt.TAKAO BASE CAMP

駅から登山口とは反対方向に徒歩約3分。カフェ&バーでくつろげて、なおかつゲストハウスも併設。シャワーやロッカーもあるので登山やトレランの拠点にもぴったりです。高尾山に登って仲間とゆっくり宿泊も新しい過ごし方かもしれません。

まとめ

1号路の往復だけでは本当の高尾山の魅力はわかりません。稲荷山コースは、こんなに自然たっぷりの登山道があるなんて!ときっと驚くはず。初心者でも登りやすく冬でも雪が無ければ春~秋と同様に登れる山ですが、冬は積雪や路面凍結もありますので、必ず天気と現地状況を確認する慎重さを忘れずに。自然の豊かさに触れながら、山と人の歴史を肌で感じられる貴重な山ですので、二度でも三度でもコースを変えながら楽しんでみてください。


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この記事を書いたひと
pepe

登山、沢登り、渓流釣りをこよなく愛するアウトドアライター。好きな山は八ヶ岳の権現岳と丹沢の丹沢山。山でのごはんと焚き火が何よりも楽しみです。山に行けない日が続くと禁断症状が起き、何も手につかなくなります。

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