関東平野にぽっこりとそびえる筑波山。男体山と女体山という2つの頂からなり、その間にある御幸ヶ原まではケーブルカーで上がることができるため、週末には小さな子どもから年配のハイカーまで多くの人たちで賑わっています。ここではもっともお手軽な表参道コースをご紹介。
筑波山へのアクセス
東京駅または秋葉原駅から、まずはつくば駅へ。そこからバス利用となります。
筑波山のおすすめ表参道コース
コースタイム:約3時間
往路:筑波山神社入口バス停(15分)→ケーブルカー宮脇駅(ケーブルカー利用8分/570円)→御幸ヶ原(15分)→男体山(10分)→御幸ヶ原(20分)→女体山
復路:女体山(35分)→弁慶茶屋跡(1時間10分)→筑波山神社入口バス停
筑波山神社境内の奥にある宮脇駅でケーブルカーに乗り、山頂駅へ。山頂駅のすぐ目の前には、茶店が並ぶ御幸ヶ原が広がります。広々として展望もきくので、お弁当を持っていればぜひココで広げましょう。
男体山へはすこし急な登山道を15分ほど登ります。その後いったん御幸ヶ原へ戻り、次に女体山をめざします。ゆるやかな登山道の途中には、ガマの頭の形をした「ガマ石」があります。女体山の山頂からは大パノラマが広がり、晴れていれば関東平野を一望にできます。
下山コースは、弁慶茶屋跡を経由して筑波山神社へ。途中、大仏の姿に見える「大仏岩」など、おもしろい形をした奇岩・怪岩が次々と現れ、楽しませてくれます。
時間に余裕があれば、筑波山神社から御幸ヶ原まで登山道を登っていこう。所要時間は約1時間30分。また、男体山をぐるりと巡る自然研究路(所要時間一周約1時間)は四季折々の草花を見ることができる気持ちのいいハイキングコースなのでおすすめです。
登山のついでにちょっと寄り道
◆グルメ 「つくばうどん」
「筑波地鶏のつくね」、「ごぼうなどのくろ野菜」、「ローズポークのバラ肉」を使っているから、つくばうどん。麺には、霞ヶ浦特産のレンコンパウダーが練りこまれている。御幸ヶ原の茶店などで食べられる。
◆立ち寄り湯「筑波山江戸屋」
筑波山神社のすぐそばの温泉旅館。庭園を望む露天風呂が自慢。筑波山神社入口バス停から徒歩5分。日帰り入浴は11時30分~15時。入浴料は1000円(タオル付き)
◆おみやげ「御神木」バウムクーヘン
筑波山限定のバウムクーヘン。通称つくばうむ。つくば市のフランス菓子の名店「コート・ダジュール」のオーナーシェフ中山満男氏が監修。山麓のお土産物売店などで販売。
筑波山に登ったら次は…
ひとつの山を登ったら、次の山へ。そうすれば山の世界はどんどん広がっていきます。筑波山を登ったあなたにおすすめの〝ネクスト・マウンテン〞。
陣馬山(じんばさん)|奥高尾/東京都・神奈川県
奥高尾山稜で随一の展望を誇り、山頂からは富士山をはじめ、奥多摩、丹沢、南アルプスまで見渡せる。茶店もあるので、景色を楽しみながらのんびりしたい。和田峠から登るコース(マイカーで有料駐車場利用)がもっとも短く、30分で頂上に立てる。
金時山(きんときやま)|箱根/神奈川県・静岡県
マサカリかついでクマに乗る金太郎伝説発祥の山。頂上付近は急な登りやハシゴが続くが、山頂からの富士山の美しい眺めが疲れを忘れさせてくれる。山頂には茶店もある。南麓の仙石原温泉など周辺には温泉地が点在し、下山後はぜひ立ち寄り湯を満喫したい。