クライミングが安くできる場所を探して|江東区深川スポーツセンター(東京)

ちょっと休憩
ボルダリングイメージ
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公共施設の中でも本格的なクライミングウォールがあるということで、江東区の深川スポーツセンターへ。一般のクライミングジムと比べるともちろん規模はかなり小さいですが、何といっても400円。ホールド替えもあるので常連さんもいます。お近くの方は一度行ってみてはいかがでしょう。

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江東区深川スポーツセンターについて

地下鉄の門前仲町駅より徒歩5分、またはJR京葉線の越中島駅より徒歩2分という駅近物件。4階建てで、体育館やトレーニング室もあります。江東区は2020東京オリンピックでバレーボール、体操、水泳、そのほか多数の競技会場がある主要エリアです。スポーツクライミングも江東区に新しく作られる「青海アーバンスポーツパーク」で開催されますので、クライミングに力が入っているのも納得。

しかし、いかんせん、ショッピングや食事など何かのついでという機会がないエリア。千葉方面からの通勤や、このエリアに自宅や職場がある方でないと、利用したことのない駅ではないでしょうか。私もこの駅はいったいドコ?と調べて今回初めて足を踏み入れました。

利用料金・設備

午前・午後・夜間の三区分となっており、江東区民でも、区外の一般利用でも同じ各区分400円です。この料金でトレーニング室も利用できますので、ボルダリングの前後に走ったり筋トレなども可能。

但し、団体利用や、親子・こども専用など、一般利用ができない時間もありますので、必ず行く前にホームページで予定を確認してから行ってください。

クライミングウォール利用時間の案内>>

1回だけの利用だとしても、初回は用紙に名前や住所を記入して利用カードを作ることになりますが、簡単なのでそんなに時間はかかりませんでした。

◆アクセス:東京メトロ東西線・都営地下鉄大江戸線「門前仲町駅(4番出口)」 徒歩5分/JR京葉線「越中島駅(1番出口)」徒歩2分

◆利用料金:各区分400円(午前9:00~12:00/午後13:00~17:00/夜間18:00~21:30)、全日700円

◆利用時間:9:00~21:30

◆休館日: 第2・4月曜(休日の場合は翌平日)、年末年始、施設点検日

アクセス詳細>>    利用料金詳細>>

クライミングウォールの利用方法について>>

◆シューズレンタル:なし(要持参。室内履きでも可)

利用ルール:初心者には受付で教えてくれる

クライミングエリア内は撮影禁止となっていたので、トレーニングエリアの入り口から遠目での写真をパチリ。 トレーニングエリアに入って左側がクライミングウォール、真ん中にヨガや体操などの行われるフリーエリア、写真に写っていない右側にマシンエリアがあり、右端に更衣室とシャワールームもあります。

2020年のスタートにあわせてクライミングウォールがリニューアルされ、以前は白とブルーのポップな背景だった壁が黒に変わり、クールにイメージチェンジ。子供向けから大人向けにシフトしたのでしょうか。

着替えてクライミングエリアの受付でカードを提出し、簡単に説明を受けたらあとは自由に登れます。何か疑問があればその場ですぐに聞けるので安心です。ボルダリングウォールと、奥には高さ6mくらいではありますがトップロープのオートビレイ機が!しかし受付の方に話を聞くと、トップロープを利用するには

・トップロープ安全講習会を受講しなければならない。

・講習会は年3回しかない。

・個人で使う人は滅多にいない。

ということでほとんど使われていない開店休業状態のよう。もったいない。。作ることよりも活用する方が難しい。講習会日程などクライミングウォールの最新情報は決まり次第ホームページでお知らせしているとのことです。上記のようにTwitterもありますので、フォローしておくといいと思います。

ボルダリングウォールは幅10mくらいで高さは約4.5m。10級から1級まで、級ごとの課題は1~3つくらいとそう多くはありません。ただ、ホールド替えがあるのでクリアできても次の楽しみはあります。

また、初心者が気後れすることのひとつに順番待ちがあります。あの課題登りたいけど、あの人待ってるのかな、、微妙な位置にいるな、、確認したいけど友達と熱心にしゃべってるから声かけづらいな、、とか。ここではマットを降りた床にテープで区切り線がひいてあり、番号がついています。自分が登りたいあたりの番号のところで待てばいいので、待ってる人がいるのかいないのかわかりやすくてありがたかったです。

雰囲気:適度な距離感で新参者にも温かいまなざし

平日の夜に行ってみたところ、会社帰りと思われる30〜50代くらいの男性が5人と女性が1人。ジムのような音楽は流れておらず、みんな黙々と登っているように見えます。受付の人も審判員かのように学校机に座ってじっと見ている。しかも狭いのでその他大勢に紛れることができず、確実に見られる。こんな中で初心者の私が登るなんて、まるで初舞台に立つ新人芸人のようです。着替える前に見ておくべきだった、、、マズイところに来てしまった、、、とUターンしたくなりました。

しかし、たった今説明を受けたばかりで帰りますとは言えません。考えすぎるとますます登れないと思い、シューズを履いて何も考えず空いている壁にスタスタと向かい、とりあえず一番簡単な課題をひとつ登ってすみやかに下がりました。そして全然疲れてないのに休憩のふりをして周りを観察。

どうやら皆さんひとりで来ている常連さんのようだということがわかりました。かといって一見さんお断りという閉鎖的な雰囲気でもなく、逆に誰でもウェルカムフレンドリーな様子もなく、あくまでふわ〜っとした顔見知りという感じ。メイン層が男性だからなのでしょうか。女性がメインだと恐らく黒か白かどちらかの雰囲気に寄ると思うのですが、あいまいグレーな印象です。

その時いた方々は3級あたりの課題を何度もトライしていました。課題が各級で多くても3つしかないので、通うほどの常連さんは恐らく手こずる課題が同じで、誰かがやっているとなんとなく皆がそれにトライして、なんとなく会話が生まれるといった感じ。とはいえ小さな声で「ガンバ!」と励ましたり、「ああ、ダメだ〜」と苦笑いだったり、「もうちょっとこうだねえ」「そうですねえ」とほんの一言二言だったり、基本は控えめ。いつもの雰囲気かどうかわかりませんが、この時は、ふわ〜っとお互いを見守っているので、私のような新参者でもふわ~っとその場にいることができました。

何度か挑戦しても登れなかった時。どうやったらいいんだろうとボーっと壁を見つめていると、常連さんがさりげなくその課題を丁寧に登ってくれるではありませんか。おお!そう登ればいいのか!ありがとうございます!と言いたかったのですが、そんなテンションの空気でもなく、教えるつもりだったのかどうかもわかりません。ただ、その方にとっては明らかに簡単すぎる課題のはず。おせっかいおじさんのように口を出してくるわけでもなく、何も言わず静かに、そのまま元のエリアに戻られました。この優しさよ。。

常連さんの使ってない所、注目されないタイミングを選んでひっそりと、小一時間遊んで満足して帰りました。

周辺情報:石原さとみ気分で下町観光も

最寄り駅の門前仲町は、昔ながらの商店街に寺社仏閣と下町観光が楽しめるエリアです。お隣の駅である清澄白河も含めて新しいお店やカフェも増えており、東京メトロのCMの石原さとみさんのように、下町歩きで新しいお店を発見!的なオシャレ観光が可能。

オシャレなのはちょっと、、仕事帰りだから夜だし、、という方には下町なので昔ながらの安い居酒屋さんもありますし、逆方向のお隣駅である月島でもんじゃとビールという手もあります。

しかし門前仲町駅までの帰り道、マシンエリアで筋トレに励んでいた方々は、スポーツセンターを出てすぐのペッパーランチに吸い込まれるように入っていきました。やはりトレーニングの後はお肉なんですね。

もうひとつの最寄り駅であるJR京葉線の越中島駅の方がスポーツセンターには近いのですが、近すぎて途中にコンビニも何もありませんのでご注意ください。

まとめ:自宅や職場が近ければ通いたい

利用料金は400円と安く夜も利用できますので、自宅や職場が近いなら短時間の練習にちょっと立ち寄ることができそうです。常連さんもいるということは、ちゃんと練習になる壁であるという証拠。 ただ、わざわざこのためだけに電車で交通費と時間をかけて行くには小さいのかなと思いますので、このエリアに縁がある方におすすめです。もしくはお出かけ気分で周辺観光もあわせていかがでしょう。

もしも、これを読んだ方がこれから常連さんになられることがあるならば、ぜひ新参者が来ても温かい目で見守ってくださいますよう、何卒宜しくお願いいたします。

(編集部:屋久島りかこ)