登山用カメラが欲しいあなたは必見!一眼レフのスゴさに迫る

登山ノウハウ
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スマホカメラの技術は年々進化していますが、それでも一眼レフカメラの性能にはまだまだ及びません。今は、初心者でも一眼レフカメラが扱いやすい存在になり、また手頃な値段で手が届く時代になりました。これから登山で一眼レフもしくはミラーレスカメラの使用を考えている人に向けて、各カメラの特性をご紹介します。

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登山で威力を発揮する一眼レフカメラの性能

出典:写真AC

一眼レフカメラの一番の特徴は、内部にあるイメージセンサー(撮像素子)の面積が大きいということです。このイメージセンサーというのは、レンズから取り込んだ外部光を電気信号に変換する箇所で、人間に例えると網膜にあたります。一般のカメラと一眼レフカメラで撮った画像に違いが出るのは、このセンサー面積の差が最大の要因だったのです。

登山で写真を撮る場合に、一眼レフカメラの機能が生かされる具体例を挙げてみます。

1. 暗いところで力を発揮する

一眼レフカメラはセンサーが大きいことで、光をたくさん取り込める仕組みになっています。その為、夜景や日の出、星の写真などの暗い場所でも撮影が可能です。

2. 光量の自動判断機能が優れている

光の調整機能が一般のカメラよりも優秀です。逆光撮影になる状況でも、カメラが自動判断して、より肉眼に近いイメージで写真を収めることができます。

3. 背景ボケを演出しやすい

センサーが大きいことで、明暗差のコントロールがしやすく、背景のボケをうまく作り出せます。間近で草花を撮る時など、主役を引き立てたいときには特に有効です。

登山でよく使用する一眼レフカメラのレンズ

出典:写真AC

一眼レフカメラは、目的に応じてレンズを付け替えて使用します。しかし登山の荷物は軽量化が大事なので、多くのレンズを運ぶことは好ましくありません。事前の準備で撮影対象をしっかりイメージして、登山時のレンズ携帯は2本以内に留めましょう。

以下で、登山時によく使うレンズをご紹介します。

標準ズームレンズ

記念撮影や人物写真など、一般的な被写体を撮る時に使うレンズ。価格が安いこともあり、一眼レフカメラを購入する際、セット価格で同時で販売されることも多いです。

高倍率ズームレンズ

広角から望遠機能までこれ一本でカバーできるという便利なレンズ。他のレンズに比べ、重量がやや重いところとレンズが少し暗めなところがあります。

望遠ズームレンズ

遠くの被写体、山や鳥などを撮影する時に主に使用します。こちらのレンズは尺が長い上、重量も大きいタイプなので、持ち運びが大変です。

超広角ズームレンズ

横方面に対して広範囲で写真に収めたい時に使用するレンズ。山頂などの広い場所で活躍できます。登山ではとても重宝できますが、他のレンズよりもやや値段が高めです。

マクロレンズ

接写に適したレンズ。草花を写真に収めたい人向きです。また、単焦点レンズ(ズーム機能がないレンズ)特有の性質として、他のレンズよりも明るめです。

初期装備は標準ズームレンズ(カメラ本体とレンズのセット購入)からスタートという人が多いと思います。登山で使用していると、そのうちに自分の好みがだんだん分かってきます。山の景色に重点を置きたいとか、花の写真を増やしたいなどの欲が出てきた時に、新しいレンズを増やしていくスタイルをおすすめします。

「一眼レフ」と「ミラーレス一眼レフ」の違いとは?

引用:
http://www.tdk.co.jp/techmag/knowledge/201109/index2.htm

一眼レフカメラ(以下、一眼レフ)とミラーレス一眼レフカメラ(以下、ミラーレス)の一番の違いは、カメラ内部にミラー(鏡)があるかどうかです。一眼レフのボディが大きいのは、ミラーのスペース分によるものです。

基本的な構造として一眼レフは、レンズを通して入ってきた外の像を、ミラーを経由しながらファインダーや背面液晶で確認しています。撮影時に光の進路が変わり、直接イメージセンサーに外の像が届きます。

ミラーレスは、レンズを通ってきた外の光はイメージセンサーを直接経由しながら、液晶ファインダーに像を届けています。撮影時は、イメージセンサー近くのスイッチが上下動します。

一眼レフとミラーレス、性能面では優劣の差はなく、何を優先させるかで評価が変わります。

登山で使用する場合のメリットとデメリット

・一眼レフカメラ

メリットは、ユーザー数が多いことで、レンズは圧倒的な数と種類があり選択肢の幅も広く、中古品(新品同様レベルもあり)も含めると価格帯も広いです。初期費用は、こだわりがなければ一眼レフカメラの方が抑えやすいです。 デメリットは、本体にレンズも合わせると、とにかく重くて大きいため、持ち運びが大変な点です。

・ミラーレス一眼レフカメラ

メリットはとにかく「軽い」のひとことにつきます。デメリットとしてはバッテリーの消費が早いという話もありますが、予備電池を用意するなどして環境はかなり改善されてきています。また、開発されてからの歴史が浅い為、レンズやアクセサリー商品数が少ないことが挙げられます。

初心者向けの一眼レフカメラの機種

選ぶ際に気をつけることは、まず登山での使いやすさを優先させることです。特に一眼レフカメラでは、初級機と中級機では重さも変わり、値段も10万円以上違うこともあります。基本的に初級機はカメラボタンも少ないのでシンプルで分かりやすく、カメラ機種によってはガイド機能が備わっているものもあります。登山では荷物として持ち運ぶことも含めて、背伸びをせずに、自分の身の丈にあったものを選びましょう。

一眼レフカメラのおすすめ機種

一眼レフカメラといえば、キャノンとニコンの比較がされるくらい、2つのメーカーによる市場シェア率は高いです。

Canon EOS Kiss X10

Canon一眼レフカメラ初級機モデルkissシリーズの最新版。kissシリーズの特徴でもある初心者でもわかりやすくて、軽いことも売りです。更に値段も手頃。売れ筋看板商品ということもあり、メーカーも技術をしっかり注いでいる感があります。

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Nikon D3500

Nikon Dシリーズの初級機モデルとして位置づけされています。もちろん初心者向け用のガイドモードを使うことで、カメラ撮影もやさしくアシストしてくれます。重量が一眼レフカメラの中でも最軽量クラスの約420グラムという大きな強みもあります。

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ミラーレス一眼レフカメラのおすすめ機種

Canon EOS Kiss M

キャノンがミラーレス一眼レフカメラにおける、初級機モデルKissシリーズの位置付けで初めて販売した機種。このミラーレスカメラに一眼レフカメラと同等の新技術が投入されたことで、耐ノイズ性能の向上や、色・明るさの表現に幅が広がっています。

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Sony α6400

ソニーは、ミラーレス一眼レフカメラ開発の先駆者的存在です。そのため、技術面は他のメーカーより際立っています。中でも液晶画面がタッチパネル方式であることや、フォーカス(焦点)合わせの精度が優秀で、バッテリー持ちも良いといえる機種です。

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一眼レフカメラのフィルム時代は、値段や撮影技術面などで、マニア向けの趣向でした。しかしデジタル化が進み、さらに最近はミラーレス一眼レフカメラの出現により、初心者でも簡単に高精度の写真が撮れる時代になりました。

一眼レフカメラは、スマホのカメラで撮影するのとはまた違った表情を写し出してくれるはずです。登山の楽しみがまたひとつ広がる、新しい世界を手に入れてみてください。


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この記事を書いたひと

登山のきっかけは20代豪州留学時代、タスマニア島で5日間の縦走登山です。一眼レフカメラを携えながら、紅葉や夜景、朝日や樹氷を求めて山頂を目指す日々。低山からアルプス、時には海外ハイキングと日々楽しんでいます。

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