登山でテント泊の食事はどんなものが良い?初心者向けにご紹介!

登山のテント場 登山ノウハウ

登山でテント泊をする場合の楽しみのひとつが食事です。ただ、車で荷物が運べるキャンプでの食事とは違い、様々な制約があります。今回はテント泊登山の初心者でも失敗しない、食事のポイントについてご紹介します。

テント泊での食事メニューのポイント

ソーセージ

アウトドアといえばバーベキュー?自炊といえばカレー? これまで誰もが経験してきた「キャンプの食事メニュー」とはガラリと変わり、登山で自炊する場合のメニューは、食べたいものを思い浮かべる前に、まず知っておきたい大事なポイントがいくつかあります。

常温保存できるものを選ぶ

登山でテント泊をする場合は、氷を入れたクーラーボックスなどを持って行くことはできません。生鮮食品など冷蔵保存しなければいけない食材は避けましょう。調理済のものを冷凍して持って行く場合も、どれくらいの時間ならもつのか、解凍したら水分が出ないかなども注意が必要となるため、初心者は常温保存のもので考えるのがベターです。

重量のあるものは避ける

全て自力で運ばなければいけないため、常温保存できる食材でも重いものはできるだけ避けましょう。テント泊の場合は、食材だけでなくテント装備や調理道具も必要となるため、いつもの登山より荷物はかなり重くなります。できるだけ軽い食材を使ってできるメニューを考えましょう。

調理が簡単なものにする

テント泊の場合は、到着してもテントを立てたり水を汲みに行ったりと忙しく、さらに日没ですぐに暗くなってしまうなど、ゆっくり食事を作る時間がない場合もあります。時間があっても、疲労により食事を作る元気がない場合もあります。負担を減らすためにも、お湯を注ぐだけや温めるだけなどの、調理が簡単な食事にしておくのが安心です。

カロリーをしっかりとる

登山はフルマラソン並みにカロリーを消費します。ヘルシーなものではなく、しっかりとカロリーがとれるような食事にしましょう。十分な食事を取らないで行動すると、シャリバテ(ハンガーノック)といって足がつったり頭痛がしたり、歩行が困難な状態になってしまいます。

水分をしっかりとる

登山では寒い時期でもかなりの量の汗をかきます。脱水症状になるとシャリバテ同様、危険な状態になってしまうため、行動中だけではなく食事でも水分がしっかりとれるようなメニューを考えましょう。お鍋やシチュー、スープ系の食事などは水分も同時に取れるので適しています。水分が少ないメニューの場合は、スープや飲み物を加えて補いましょう。

後片づけが簡単なものにする

山では、水は大変貴重です。トイレがあっても下水設備はないので、汚れた食器などを洗剤や水で洗うことはできず、食べ残しを捨てることもできません。スープも流せませんので、全て飲みきります。食べ残しが出ないように作る量も考えましょう。汚れた食器類を拭くためのペーパー類も必要となり、ゴミは全て持ち帰ることになりますので、お湯をわかして注ぐだけなど、食器や調理器具の汚れが少ないメニューがおすすめです。

まずは手軽なフリーズドライやレトルト食品を

フリーズドライ食品
出典:写真AC

これまで説明したように、テント泊での食事メニューは、ちゃんと作ろうと思うと、考えなければいけないポイントがたくさんあります。初心者のうちは調理に時間をかける余裕がないことが多いので、まずは手軽に食べられる、便利な市販の食品を活用しましょう。

お湯を注ぐだけのフリーズドライ食品

昔はフリーズドライ食品はあまりおいしくないイメージでしたが、近年では技術も進歩し、かなりおいしいものがたくさん出ています。何よりとても軽くて小さいのがポイントです。スープやごはん系など様々な種類があるので、選ぶのも楽しめます。カップタイプのものはかさばりますが、食器が不要になるので準備も後片付けも楽です。

なじみのある味が何倍もおいしく感じるインスタント食品

コンビニで売っているいつものカップラーメンでも、山の上で食べると何倍もおいしく感じるものです。アレンジでフリーズドライの卵スープを入れると卵うどんや卵ラーメンもできます。カップラーメンやカップうどん、みそ汁などお好みのものを持って行きましょう。

温めるだけでOKのレトルト食品

カレーやパスタソースなどお湯で温めるだけのレトルト食品もおすすめです。フリーズドライに比べると多少重量はありますが、おいしさと満足感ではレトルトの方が上かもしれません。パスタの場合は、早ゆでタイプの3分でできるものがあります。ゆで汁を捨てなくていいように水は少なめで、ソースを湯煎したお湯はスープに使うなど工夫すれば、燃料の節約にもなります。

お楽しみにちょっと贅沢な缶詰

さんまの蒲焼、サバの味噌煮、焼き鳥などのお手軽なものから、アンチョビや燻製などの高級缶詰までたくさんあります。少々重量があるのでおつまみとして、メインの他にもう1品のポイント使いで利用してみましょう。

ひと手間加えてオリジナルのメニューに

イチから本格的な調理はできなくても、ただ市販品をそのまま食べるのではなく、ちょっと手を加えるだけの簡単なアレンジで食事の時間がさらに盛り上がります。

例えば、レトルトソースに好きな食材を追加。生のお肉の代わりにサラミやソーセージを使います。野菜はフリーズドライや缶詰のコーンなどを。ソースを温めるのと一緒にちょっと煮込むだけでよいので、簡単に満足感をアップできます。

また、袋ラーメンの場合、ラーメンを入れる前に、スープにフリーズドライの野菜や豆腐、スライスの切り餅などを入れて、鍋料理を楽しんでから〆にラーメンというアレンジも。お米を入れて雑炊にもできます。

テント泊での食事は、制限があるからこそ色々と工夫する楽しみがあります。ここで紹介したものはどれも簡単なものばかりです。ぜひ次のテント泊では、自分なりの食事メニューを考えて楽しんでください。