登山ってお金がかかる…初期費用を抑えてアイテムを揃える具体例を紹介!

登山の初期費用 イメージ 登山ノウハウ
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登山に必要なアイテムは種類も多く、値段も高くて躊躇してしまいます。しかし、お金がかかるから登山を始められない、なんてことはありません。最初からすべてを高価なもので揃えるなんて無理ですから、なるべく初期費用を抑えて登山に必要なものを揃える方法を、私の体験談を交えてご紹介します。

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登山にかかるお金は「初期費用」と「ランニングコスト」

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登山にかかるお金には二種類あります。まずは初期費用で、登山靴やリュックなどアイテムを揃えるのにかかるお金。そしてもうひとつは、毎回の登山で必要になる交通費や宿泊費、食費などのランニングコストです。

後者は行きたい山や交通手段、宿泊場所によってかなり差があります。日帰りで近場の山に行くなら少しの交通費と食費だけで済みますが、電車やバスを使って泊まりがけで行くなら数万円単位の費用がかかることもあります。

一方、初期費用も、日帰りか山小屋泊かテント泊かなど、登山のスタイルによって大きく変わります。性能やブランドによって金額も様々です。初心者のうちは購入するものが多いので、全て高価なもので揃えようとすると、すごい金額になってしまいます。私の場合は登山を続けられるかどうかが不安だったので、いきなり高いものを買って続かなかったらもったいないな、とも思っていました。

高いアイテムを買ったあとで、もっと安いもので代用できることに気付いたこともあります。そんな私の考えた、「初心者が登山を始めるために必要なアイテムをなるべく安く揃える方法」をご紹介します。行先は、登山の中では一番身近な「雪の積もっていない山への日帰り登山」を想定しています。

初期費用でかかったお金:身につけるもの

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必要なアイテムは様々な種類がありますが、まずは登山中に身につけるものがないと始まりません。ただ、いずれも登山専用のものではなく日常的に使っているものや持っているもので代用できますので、優先順位をつけて揃えていけば良いと思います。以下のアイテムの値段は、私が最初にかけた金額です。物によってはさらに安く済ませられるものもあると思います。

◆ ザック:4,000円

コールマンの25リットルをアウトレットで購入しました。 ザックの大きさは日帰り登山なら20リットル程度あれば十分です。将来的に泊まりでの登山を考えている方は、最初から少し大きめの30リットル以上で選んでもいいかもしれません。初期費用をさらに抑えたい場合は、「最低限の荷物が入って両手が空くもの」ならいいと考えれば、ホームセンターで買えるようなもっと安いザックでも大丈夫だと思います。

◆ 登山靴:12,000円

気に入ったデザインの登山靴があったので、これだけは定価でしたが購入しました。登山靴はどんどん新しいモデルが発売されるので、型落ちモデルのセール品を狙えばちゃんとした新品の登山靴でも、もっと安く購入できます。

◆ 靴下:1,000円

登山靴を売っているお店には必ず売っています。私は登山用靴下のうち一番安いものを新しく購入しました。 普通の靴下よりも厚手で、足を保護してくれます。スキー用の靴下でも夏はちょっと暑いですがとりあえずは代用できます。

◆ 服(パンツ):2,500円

登山では汗をかくのと動きやすさも重視して、速乾性と伸縮性のある服が必要です。私の場合、トップスはもともと持っていたランニング用の半袖シャツを使うことにして、ボトムスはワークマンのクライミングパンツを購入しました。スポーツウェアを持っていない方は、ユニクロの速乾性シャツでも機能的なのでおすすめです。ボトムスは肌を出さないようにして、長ズボンか短パン+タイツで、ケガや虫刺されを予防します。

◆ 防寒着:0円

夏はランニング用のウィンドブレーカーを、冬はユニクロのウルトラライトダウンとネックウォーマーを持っていきます。登山中は暑く感じるのですが、山頂でごはんを食べたり休憩する時に汗がひいて寒くなることがあるので、必須アイテムです。 防寒着はリュックの中にしまっている時間が長いので、かさばらずに収納できるものが良いと思います。

◆ タオル:0円

家にあるタオルで十分なので、そのまま使っています。登山中は思っている以上に汗をかきますし、首に巻いておくと、夏は日焼け防止、冬は防寒にも役立ちます。

◆ 帽子:0円

しまむらで買ったスポーツ用キャップを持っていたので、それを使っています。キャップ以外にもいろいろな帽子を被っている方がいるので、汗をかいても大丈夫な帽子ならなんでもOKです。日射しがきつい日には熱中症対策のためにも帽子は必須だと思いますが、どうしてもない場合はタオルを1枚かぶるのでも効果はあります。

◆ 手袋:1,500円

手袋をしていない登山者も多いですが、地面や岩や木を素手で触るのに抵抗があるなら、ケガも予防できますし、つけた方が気兼ねなく楽しめます。標高の低い山でもそのようなシーンはよくあるので、個人的には買ってとてもよかったと思っています。私は登山用のものを買いましたが、もっと安く済ませたいなら100円ショップの軍手でも十分だと思います。

初期費用でかかったお金:安全のためのもの

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使用頻度は高くないですが、 山で突然雨が降ったり、ケガをしたりしたときのために、備えておいた方がいいものもあります。これらを全く持っていないと一緒に行く仲間にも迷惑をかけることになるので、自分である程度対処できる道具を揃えておく必要があります。

◆ レインウェア:5,000円

レインウェアは値段の幅が広く、登山用だと上下で安いと1万円程度から、高いと5万円以上するものもあります。性能は耐水圧と透湿度の数字で表されます。ここで詳しい説明は省略しますが、数字の目安として耐水圧10,000mm以上(大雨での行動も想定するなら20,000mm以上)、透湿度5000g/㎡/24h以上(より快適なのは10,000g以上)のものを選べば最低限の性能はクリアしているといえます。私の場合は、この最低限の性能のものをワークマンのプライベートブランドで上下5,000円で購入しました。

◆ ザックカバー:1,500円

ザックによってはカバーが付属しているものもありますが、私のザックには付いていなかったので、アウトドアショップで約1,500円のものを購入しました。ザック本体に耐水性があるとうたっているものでも、軽い雨なら耐えられますが、本降りの雨では中身が濡れてしまうので、ザックカバーは必要です。

◆ 救急セット:2,000円

最初はばんそうこうだけでもいいと思いますが、100円ショップを活用すれば、2,000円程度ですべて揃えることができます。ただ、買うだけでなく使い方や手当の方法を身につけないと意味がありません。

  • ばんそうこう:家にあるものでOK。登山靴の靴擦れ対策には先に貼っておきます。
  • テープ包帯:薬局で500円程度で買えます。ガーゼの固定に使えます。
  • 常備薬:大量に持つ必要はなく、ひと晩は大丈夫な量があれば安心です。
  • ゴム手袋:100円ショップで買えます。他の人のケガや吐瀉物に触れる場合に使います。
  • ガーゼ:100円ショップで買えます。大きなケガの手当に使います。
  • ポイズンリムーバー:アウトドアショップやAmazonで1000円程度で買えます。虫に刺されたときに毒を除去します。
  • エマージェンシーシート:100円ショップで買えます。緊急時に体温低下を防ぐためのものです。
  • ポーチ:救急セットの中身をまとめておきます。100円ショップで買えます。

◆ ヘッドライト:1,000円

日帰り登山で日が昇ってから行動するなら、明るさが50ルーメン程度のもので大丈夫です。私は、アウトドアショップで見かけた一番安いものを購入しました。夜明け前や夜間行動も想定するなら50ルーメンでは暗すぎるので、少なくとも100ルーメン以上のものが良いです。

◆ 熊鈴:100円

熊の出没情報がある山に行くなら必要ですが、初心者が行くような登山者の多い人気の山では、音が迷惑にもなるので不要です。必要となったので、100円ショップで買える鈴をリュックの横につけました。

まとめ:私の初期費用=約30,000円

登山イメージ

最終的に、私がアイテムを揃えるのにかけた初期費用は、30,600円でした。

代用できるものを持っていたり、どうしてもお気に入りのアイテムが欲しかったり、人によってかける部分と金額は変わると思います。こんな風に登山を始めた人もいるという、あくまで個人的な例として参考になれば幸いです。

最初から高価なアイテムを揃えて臨めるならそれでもいいのですが、ただ未経験の場合、どのアイテムにお金をかけるべきか、どんなアイテムが使いやすいか、使ってみないと分からないことも多いと思います。まずは安いものでいいので、とりあえず始めてみるというのも、選択肢としてぜひ考えてみてください。

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この記事を書いたひと
あぶらばち

名古屋在住の20代会社員ライター。東海地方を中心に夏はアルプス、冬は低山、カメラと双眼鏡での野鳥観察も楽しみのひとつ。高所恐怖症ではしごや岩場がとても怖いのが悩みながらも、高所と虫の克服を目指してトレーニング中。

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