山の魅力を独り占め!ソロ登山の魅力と注意点

ソロ登山の魅力と注意点 登山ノウハウ
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山での楽しみ方は人それぞれ、仲間で感動を共有する一体感もあれば、好きな山で好きな時間を好きなだけ堪能したいこともあります。単独で行くソロ登山に興味がある方、なぜ一人で行くのかわからないという方にも、ソロ登山の魅力と注意点をご紹介します。

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ソロ登山の何がいいのか?

ソロ登山

グループ登山とソロ登山、お互いにメリット・デメリットがあるのは当然です。また、ある人はメリットだと感じることも、ある人にとってはデメリットということもあります。ソロ登山を好む人達は何を魅力に感じているのでしょうか。

全て自由に計画できる

グループで行く登山では、当日の集合時間から持ち込む道具、行動時間などを、参加するメンバーの力に合わせて検討していきます。当日の行動中もメンバーの状況次第で変化することもあり、リーダーは常に山行を無事に終える決断力が求められますが、ともするとリーダー不在で各自が好きなことを主張し、まとまらないという事態になる可能性もあります。

ソロ登山では、山行中のトラブル、アクシデントが自分の責任になる反面、計画から当日の行動まで全て自由に決定できるという身軽さがあります。現地でも誰かに縛られることなく行動できるのは、ソロ登山にしかない開放感です。

達成感、充実感が大きい

自分より経験や知識のある人に同行してもらう、ガイドを依頼するなどすれば、自分の実力以上の山に登ることもできます。しかし登らせてもらった感があり、いつかは自分の力で、と思うこともしばしば。

ソロ登山はグループ登山より難易度が上がる気もしますが、その代わりに登頂した時の達成感、充実感は何より高く、自分の力で登ったという事実は、次の登山への確固たる自信になります。

知識と経験が実践で身につく

ソロ登山では、調理、応急処置、テント設営など、全ての行動を自分で行うことが基本になるため、計画や道具選びなどのスキルが実践として身につきます。グループだと役割分担をしたり、誰かが全てやってくれることもあるため、実は知らないまま登山を続けている人もいます。

装備はなるべく軽量化してコンパクトなものにしたり、食事の内容や量、食べるタイミングなど、独自のスタイルが確立されてきます。例えば、筆者のソロ登山では、食材は必ず下界(日常)でも食べるものを選ぶようにしています。これは登山中に体調不良を起こさないための配慮であり、その方が自分にとってはソロ登山が上手くいくことが多いという経験からです。

ソロ登山で気をつけること

登山届を出そう

実際にソロ登山をしてみようと思ったら、いつもの登山と同じように計画していいものでしょうか。そこにはソロ登山ならではの注意点があります。

レベルは参考値より少し下げる

自分の登山レベルのギリギリで登頂できる山を選ぶと、標準コースタイムより大幅に行動時間が遅れることがあります。スタミナだけが必要な山であれば、頑張れば何とかなるということもありますが、天候の急変やルートミス、体調不良など、ほんの少しでも想定外のことが起こった際に対応できるだけの時間的余裕がなければ、正しい計画とはいえません。

不安だけど行ってみよう、ではなく、今の実力だったらここだったら余裕で行ける、という確信のある山をまずは選択しましょう。

リスクに敏感になり事前に予測する

転倒、滑落、落雷、凍結、野生動物との遭遇など、街では起こりえないことが山では頻発しますが、ソロ登山では全て自分で対処することが求められます。登る山の情報を念入りに調べて、ルート上での危険個所やトラブルを思いつく限りイメージしてみることが大事です。

岩場が多ければソール固めの靴、毒性のある虫がいそうなルートならポイズンリムーバーを携行しておくなど、グループ登山では誰かが持っておけばよい道具も、迷わず持参しましょう。

また、例えば怪我をした場合どうするのか?天候が変わったらどうするのか?緊急時の連絡手段はどうするのか?など、地図からは想定できないリスクについても、対処方法を決めておくことが肝心です。

初めてのソロ登山はどんな山がいい?

高尾山はソロ登山デビューにおすすめ

行ったことのない憧れの山にいきなりソロ登山でチャレンジするのではなく、ひとりで行動するのに慣れるまでは、身近な山でソロ登山の回数と経験を積んでいくのがおすすめです。

登山者の多い山

関東でいえば高尾山は非常に登山者の多い山で、心理的な安心感もあり、トラブルが起きても誰かに気づいてもらえる可能性が高いので、ソロ登山デビューにぴったりの山です。いきなり人の少ない山や、行ったことのない山を選択すると、不安や動揺で正しい判断ができなくなることも考えられます。まずは、一度は行ったことのある山や、人の多い山を選んでください。

避難場所やエスケープルートのある山

怪我や体力不足、悪天候などで登頂を断念するとき、ルート上に山小屋があったり、少しでも早く下山できるエスケープルートがあると、登山を安全に打ち切ることができます。但し、エスケープルートといっても、ほとんど人が通っていない悪路の場合もありますので、安全とは限りません。来た道を戻るより、エスケープルートが安全だと判断できる場合にのみ利用しましょう。

行動時間の短い山

まずは1日の行動時間が3~5時間程度の山がおすすめです。そして何かあっても対処できる時間的な余裕を持っておく必要があります。行動時間が短いからといってゆっくり出発するのではなく、朝の早い時間に出発し、昼過ぎには下山できるスケジュールを組みましょう。

ソロ登山の魅力と注意点まとめ

ソロ登山は、登山の総合力が求められます。自分の責任で決断・行動するためには、登山に必要な基本技術、体力が必要です。 不安やリスクも付きまといますが、自分の力で登った経験や、山で自由に過ごせる開放感は、グループ登山では得られない喜びと自信を与えてくれます。

リスクもありますので誰もがソロ登山をするべきとは言いませんが、興味がある人は、間違いなくチャレンジしてみる価値はありますので、しっかり注意点をふまえて計画してみてください。

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この記事を書いたひと
山歩みち編集部
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