緊急事態宣言が出ている中で起こってしまった八ヶ岳の滑落事故

コロナ関連

全国的に緊急事態宣言が出されている中で、残念ながら登山者の滑落事故が発生し、ヘリによる救助が行われたという報道がありました。

八ヶ岳・阿弥陀岳で起こった滑落事故

ゴールデンウィークの初日、4月25日(土)に八ヶ岳の阿弥陀岳にて滑落事故が起こってしまいました。幸いにも命は助かったようですが、県警ヘリが出動して救助にあたったということです。

しかし病院でのCT検査にて新型コロナウイルスの疑いがあり、検査結果が出るまでの2日間、救助に関わった救助隊員やパイロット、さらに整備士やヘリが空港帰着した際に接した他の隊員まで、10名ほどの方々が自宅待機になってしまったとのこと。検査の結果は陰性だったということで、ほっと胸をなでおろしました。

遭難男性新型コロナ疑い 県警救助隊員ら一時自宅待機 | 信濃毎日新聞[信毎web]
八ケ岳連峰・阿弥陀岳(2805メートル)近くで25日に遭難し、県警ヘリコプターで救助された都内の自営業男性(36)に一時、新型コロナウイルス感染の疑いが浮上し、陰性との結果が判明するまで2日間、救助に...

カナダではハイカーの事故から国立公園閉鎖へ

この事故で真っ先に頭に浮かんだのは、先日掲載したカナダの事例の記事でした。

外出自粛要請がでている期間中に、山でハイカーがケガにより救助要請をし、その後にコロナ陽性が判明。救助にあたった救助隊員やパイロットなど関係者全てが二週間の隔離となることで救助隊の活動に影響が出てしまい、最終的に現在では国立公園の閉鎖という事態になっています。

もし、八ヶ岳の事故での登山者がコロナ陽性だった場合、長野県警の救助体制が一気に機能低下となります。北アルプスなどを擁する日本の代表的な山岳エリアの救助隊です。カナダと同じような道をたどることも十分あり得たのだと思うと、本当に恐ろしくなりました。

今、レジャーで登山に行く必要はない

救急・医療の現場の方々への影響はもちろんのこと、多くの山小屋や登山関連施設も休業している、この期間に山へ行くことのリスクはいつも以上に大きくなります。遭難といった大きな事故を想像しますが、トイレだったり、飲物を買ったり、捻挫した、虫に刺されたなど、小さなことでも現地で誰かにお世話になることは多々あります。その時に、もし自分が無症状の感染者だったとしたら、どうなるでしょうか。

登山関連の仕事をされている方々は、経営的には非常に厳しくなる中で、苦渋の決断で休業をされていたり、もしくは休業せざるを得ない状況となっています。山で生計を立てている方々でさえ山に行かない、行けない状況です。今すぐレジャーで登山に行かなければならない理由は、特にないのではないでしょうか。

こちらの記事にはコロナの影響により、休業していたり、夏の対策を今から考えている山小屋さん達を掲載しています。ここには掲載できていない山小屋や山関連施設も全国にたくさんあります。

外出自粛はどこまでなのか、アウトドアは3蜜には当たらない、登山まで自粛する必要があるのかなど、いろいろな意見もあります。しかし「今、山に行かない」ということと「この先もずっと山に行かない」ということは別の話だと思います。

いつになったら登山ができるのか、その時はどうするのか、という話はまた別問題として考えていくこととして、国や自治体から緊急事態宣言が出ている今、登山者ひとりひとりができることは、山に行かずに過ごすこと!他のことをして楽しく過ごすこと!ではないでしょうか。

皆さま、どうぞ宜しくお願いします。