氷瀑トレッキング in 東北|山形県|鳥海山の麓に現れるニノ滝!

山形県 二ノ滝の氷瀑 テーマ

夏に登山の魅力に取り憑かれたら、次に興味が湧くのは冬山登山。しかし、冬の登山はハードルが高い。怖いし、寒いし、ギアもないし…。そんなビビリな私でも、山に登るわけではない短いトレッキングなら、冬でも行けるかなと思いました。冬にしか見れない景色、もちろん雪化粧した山の姿もそうですが、憧れるのは樹氷や氷瀑です。今回は山形の名峰・鳥海山の氷瀑を見に行ってきました。

ちょっとマニアックな「ニノ滝」とは

山形県 二ノ滝は鳥海山の麓にある

鳥海山のニノ滝と聞いてもピンとくる方はあまりいないと思います。私は地元なので知っていますが、二ノ滝でも氷瀑となると急に距離を感じてしまいます。もし知ってるという方は相当な知識人かマニアックな方ではないでしょうか。

ニノ滝は山形県が誇る百名山、鳥海山の麓にあります。そして山形県は「日本一の滝王国」と言われています。なぜなら全国にある落差5メートル以上の滝2500ほどのうち、その1割近くとなる230の滝が山形にあるそうなのです。山形県のホームページもありますのでご覧ください。冬に限らず、山形の滝めぐりも面白いと思います。

山形には鳥海山をはじめとして蔵王、月山、飯豊など百名山が6座もあり、深い山々が広がっているので滝が多いのも納得です。登山好きが高じて滝を好きになる方も多いと思いますが、山形は登山にあわせて滝めぐりを楽しめる最高のエリアなのです!

そもそもニノ滝に行こうと思った理由

なんとなく冬も山に行きたいな〜と思ってましたが、漠然と雪山はとにかく危険なもの、リスクのあるものと思っていました。しかし行った人に聞くと、ニノ滝はそんなに危険な場所はないし、雪山初心者向けとのこと。確かに標高も高い所に行くわけでもないし、初心者向けなら自分でも行けるかもしれないと一気に好奇心が湧き上がりました。やはり経験者の言葉は効きます。

冬の氷瀑トレッキングは毎年2月初旬に遊佐町でツアーも組んでいるので、不安な方はそちらに参加するのも良いかもしれません。軽食、入浴付きでガイドさんが案内してくれるので安心感があります。私もツアーもありかなと思いましたが、日程が合わずソロで突撃してきました。

ニノ滝に向かうも、、初回は撤退!

ニノ滝までは片道およそ2時間(往復4時間程)のコースタイム。本来は往復1時間もかからずお手軽な滝なのですが、冬は駐車場までの道が車両通行止めになるのでかなり手前から車道歩きとなります。

山形県 二ノ滝に向かう車道

車は通行止めより手前にある胴腹滝(どうはらたき)の駐車場に数台停められます。路上駐車も多いです。2月初旬の平日に行ったのですが、先行者は誰もいませんでした。ちょっと幸先不安です。

山形県 二ノ滝に向かう車道

私が行った時はスネ位まで雪が積もっていましたが、まだまだツボ足で行けました。トレースもありませんでしたが、ずっと車道歩きなので、迷うことはありません。

最初は曇りでしたが、晴れ間が出ると暖かさを感じて自然と元気がわいてきます。それまで気が付きませんでしたが、実はソロで初めてのスノーハイク。振り返っても自分の足跡しかない。風の音、木々の揺れる音、自分の心音、本当に自分しかいないという状況は、初めてにとっては嬉しいというより寂しいものなんですね。。太陽のおかげで自覚しました。ただ、そんな雪景色はとても美しいです。それだけで寂しさが楽しさに変わります。

二ノ滝へ向かう道

歩き始めてから1時間半程でニノ滝駐車場に到着。休憩できる小屋とトイレもあります。ここまで来ると、場所によっては膝まで埋もれることもありました。

ちなみに夏は駐車場から二ノ滝まで遊歩道で行けます。駐車場から赤い鳥居をくぐると一ノ滝が見え、そこから20分程でニノ滝に着きます。落差20メートルほどで決して大きい方ではありませんが、水量はかなりある印象を受けます。暑い日にニノ滝までマイナスイオンを浴びに行くのも気持ち良いです。

実は、私はここから先の行き方がわからず、後日改めて出直したのです。友人には行けばわかると言われ、目印などもろくに聞かずに行ったのが間違いでした。遊歩道を行こうと赤い鳥居をくぐったら太ももまで踏み抜き、これは違う気がする、無理だと判断して残念ながら撤退。 。。

二ノ滝へ向かう遊歩道の鳥居

友人の案内でリベンジ

後日、改めて友人の案内でリベンジしたのですが、実は夏と同じ駐車場から鳥居のある遊歩道を行くのではなく、駐車場を通り過ぎて車道の終点まで行くということが判明。雪が積もると夏と冬ではルートも変わってしまうんですね。自分の事前リサーチが甘かった反省点です。

前述のツアーが開催された後に行くとトレースもしっかり残ってるようなので、初めてなら2月中旬位が安心かもしれません。下旬になると氷瀑も気温によっては崩落する可能性があるので、そういった面でも中旬が良いかと思います。

二ノ滝へ向かう車道の終点にある看板

車道を最後まで進むと、看板が見えてきます。そこから車道を外れるので地図を確認しながら行きましょう。看板から右方向にブナ林の間の斜面をトラバースしながら下って行きます。

二ノ滝へ下る山道

しばらく進むと右側に小屋が見えてくるのでそこを目指し、小屋のすぐ裏がニノ滝、ついに到着です。

二ノ滝の氷瀑

初めてのスノートレッキング、道なき道を歩き(ほんのちょっとですが)、静寂の中には自分達しかいない、何というか秘境感もあいまって神秘的です。滝が凍るだけでこんなにキレイと思うとは… まさに自然のアート!写真ではなかなか伝わりづらいのが残念なのですが。。。その年の状況によって氷瀑の大きさなど出来具合が違うので、この距離なら毎年来たくなるなあと思いました。

ニノ滝へ行くなら持って行った方がいいもの

ストック ◎

確実にあったほうが便利。ツボ足だと雪が深い場所でずぼっと埋もれた時など、バランスを取るのに苦労します。

温かい飲み物 ◎

説明不要でしょう!ほとんど車道とはいえ往復4時間ほど雪の中を歩くので、温かい飲み物は必須です。

ワカン △

なくてもツボ足にストックで行けますが、持っているならワカンの方が楽だと思います。

登山靴 △

持っているなら登山靴の方が歩きやすいのではないかと思います。ただ長靴でも十分行けます。私は長靴で行きました。

アイゼン・ピッケル ✕

必要ナシ。アイゼンやピッケルを使うような、凍結した急な斜面はありません。長靴で行けるくらいですから。

こんなところでしょうか?手袋、帽子などの基本的な防寒具はもちろん必要です。正直、すでに持っているもので行けると思ったので一気にハードルが下がったところもあります。

地元ならではのおすすめ立ち寄りスポット

せっかくの機会、スノートレッキングだけで帰るのはもったいない。地元住民である私が、二ノ滝とあわせて楽しめる周辺スポットをご紹介します。

時間があれば寄って欲しい滝

ニノ滝のある山形県北部の飽海 (あくみ) 地区には飽海三名瀑なるものがあり、他に玉簾 (たますだれ) の滝、十二滝があり観光スポットとしても有名です。

おすすめスポット 玉簾の滝の氷瀑

・玉簾の滝

県内一の落差を誇る玉簾の滝。こちらも冬の寒さが厳しい期間には氷瀑となり、駐車場からも近いので、二ノ滝と同様の準備で行けます。但し駐車場までの道路が平日は除雪されないそうなのでご注意を。 

・胴腹滝

今回、車を停めた駐車場のある胴腹滝。こちらは氷瀑ではないのですが、湧き水が美味しいことで有名で、レストランで使うためにわざわざ汲みに来る方がいるほどです。

疲れを癒やす温泉とグルメ!

寒い中長い距離を歩くと、やっぱり温かいものが恋しくなります。山形県は各市町村に必ず温泉施設があり、またラーメンの激戦区でもあるのです。ご存知でしたか?

・八森温泉ゆりんこ

こちらは利用料金が460円とかなりリーズナブル。基本的なアメニティは置いてあり、タオルの貸出しもあるので、手ぶらでOK。売店にある鳥海高原のソフトクリームは絶品なので、お風呂上りにぜひどうぞ。

・ケンちゃんラーメン 遊佐支店

こちら山形県のラーメン好きなら知らない人はいないであろう名店。メニューは中華そばのみ!というストロングスタイル。味の濃さと油っぽさを選択できます。麺量も多めで登山で消費したカロリーを一気に取り戻せるでしょう。中毒性のあるラーメンです。

まとめ

雪山登山だと様々なスキルが必要ですが、こちらのニノ滝は危険箇所はなく、ほとんど車道歩きなので、最後の滝までの山道だけ注意すれば誰でも行けます。山形の冬は温泉も最高なので、遠方からでも冬の温泉旅行と組み合わせて、ぜひ訪れてみて欲しいと思います。

この記事を書いたひと
yama_shon

山形県の名峰・鳥海山の登山口まで30分の地区に住む、平日ソロハイカー。子供のお迎えまでには帰ることをモットーにして、いつかは家族で登山することを夢見ています。主に鳥海山、東北の山で活動中。

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