サコッシュとはいったい何ぞや?今さら聞けない特徴と使い方

登山アイテム
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軽量コンパクト化が加速度的に進んでいる登山道具。使用する道具のみならず、それを収納するバックパック、サブバッグも同じく軽量化が進んでおり、最近では「サコッシュ」が人気です。ショルダーバッグではないの?肩掛けポーチ?そんな疑問もあるかと思いますが、私にとってはもう手放せないサコッシュをご紹介します。

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そもそも「サコッシュ」とは

出典:cyclestyle

サコッシュはフランス語で、もともと自転車ロードレースで補給食を運搬するのに使用された肩掛け式のバッグが由来とされています。マラソンでいう給水所のような場所です。限定された荷物を運搬するのに必要最低限の強度を保ち、軽量化を図るというコンセプトのもとに作られており、それが登山にもマッチし、ここ数年で広く支持されるアイテムとなったようです。

財布や携帯電話などの貴重品、ヘッドライトやペンといった小物を入れるのに最適。重量が概ね50g以下と非常に軽量で、大きな道具や重いものを収納するのには適しておらず、常に身に着けておきたい軽い小物を入れておくのに便利な袋です。 とても軽くてとても薄い肩掛けポーチを、今風におしゃれに呼んでいると思えば良いと思います。

ちなみに、バッグのことをフランス語ではサック ( sac ) と言うようなのですが、サコッシュ ( sacoche ) は一般的には通じないらしく、和製カタカナ語なのかもしれません。ロードレースでは、選手はドリンクや食料で栄養補給したあとのサコッシュを投げ捨て、チームの人気グッズとしてファンが拾って持ち帰るそうです。

サコッシュがなぜ便利なのか

現在流行しているサコッシュは、ファッション性の高いタウンユースのものと、登山などのアウトドアで使うサコッシュに大別されています。アパレルブランドから出ているタウン用には、装飾があったり革製だったり立体的なものもありますが、登山ではナイロン生地のコンパクトなものが好まれています。

驚異的な重量

同じような用途で使われるウエストバッグやチェストバッグなどよりも圧倒的に軽く、 アウトドアブランドが出しているモデルでは、30gを下回るものも展開されています。30gにも満たなければ持っていても気にならず、ストレスを感じないのがサコッシュの大きな特徴です。

ポケッタブル

薄くて、軽くて、丈夫。そして折りたためば手のひらサイズに収まるほどコンパクトさ。雨蓋やサイドポケットに入るので、必要な時に気軽に取り出すことができます。特に男性はポーチやミニバッグなど持たず、お財布や携帯電話をポケットに入れている人も多いと思いますが、ゴロゴロして邪魔ではありませんか?サコッシュならポケットと同じ感覚で使うことができるはずです。

リーズナブル

バッグ類に比べて価格が安く、なんと1,000円台から購入できてしまいます。登山用品は高価なものが多い中で、サコッシュはリーズナブルな上に、個性や好みを反映できるというのもポイントだと思います。

サコッシュの使い方

行動中にはすぐ使うものを入れて

登山中に使いたいものをサコッシュに入れて肩から掛けておけば、さっと取り出せるので積極的に使うことができます。地図は要所要所で現在地を確認するために何度も使う場面があるので、サコッシュに入れておくと便利です。デジタルカメラもサコッシュに入れておけば、取りたい場面ですぐに使えます。

宿泊時には貴重品を入れて

大きな荷物を置いて山小屋で過ごす時、財布や携帯電話などの貴重品を入れて気軽に動き回れます。また、消灯後のトイレには、ヘッドライトやティッシュを入れていけば両手も空くので便利。私はテント泊の時に、文庫を入れてテント場から少し離れたところで読んだりするのにもサコッシュが欠かせません。

機能を求めすぎない

サコッシュを使って「もっとポケットが欲しい」「もう少ししっかりしたものがいい」「もっと容量が欲しい」と考えたら、チェストバッグやウエストバッグなど、別のアイテムをおすすめします。サコッシュ単体ではなぜ不足なのか、荷物が増えすぎたり無駄なものを持ちすぎていないか、一度荷物を見直してみるのが良いです。

私のおすすめ!お気に入りサコッシュ

モンベル U.L.MONO ポーチS

重量23gと超軽量なモンベルのサコッシュです。容量0.7L、サイズは9×8cmなので地図やデジタルカメラを入れておくにはちょうど良いサイズ。

長さ調節が可能でテープの余りを収納でき、ポケッタブルにすることもできたりと必要機能は十分ですが、個人的に注目しているのは、シリコナイズド・バリスティックというナイロン素材。軽量ながら十分な引き裂き強度を持ち、豊富な機能性を持ちながら軽量性を誇るのは、素材に定評があるモンベルならでは。

使っていてもストレスはなく、普段使いにも溶け込めるシンプルなデザインもいいんです。また、サコッシュはワンサイズのことが多いですが、これはひと回り大きいMサイズから7色という豊富なカラー展開があるのもポイント。入れたいものの量や好みに合わせて選ぶことができます。

モンベル U.L.MONO ポーチS

まとめ

ストレスのない荷物の出し入れは、登山においてはとても大切な要素です。「山で使うかも」と思っていても、出すのが面倒で結局使わなかった、というのはよくある話。ただバックパックを重たくするだけです。

サコッシュがあると「面倒」というストレスから解放され、登山がより効率的に、質の高いものに変わっていきます。ぜひ一度試してみてください。

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この記事を書いたひと
pepe

登山、沢登り、渓流釣りをこよなく愛するアウトドアライター。好きな山は八ヶ岳の権現岳と丹沢の丹沢山。山でのごはんと焚き火が何よりも楽しみです。山に行けない日が続くと禁断症状が起き、何も手につかなくなります。

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