初めてのテント泊に挑戦!初心者が持っていくべき持ち物は?

登山ノウハウ
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登山初心者の憧れ、テント泊。日帰り登山からすると一気に荷物が増えるので、何から用意してどのようにすればいいのか分からないことばかりです。まずは必要な持ち物を知り、少しずつ準備を始めてみましょう。

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これだけは絶対!テント泊の必須装備

テント泊装備といえども、食事はどうするか、季節はいつか、などによって必要装備は変わってきます。初心者がいきなり雪山テント泊はおすすめできませんので、ここでは無雪期のテント泊で必要なものに絞って紹介します。また、一般的な日帰り登山で持っていくものは省略しています。

1)テント

まずこれがなければテント泊は始まりません。テントとひとことでいっても中身は、テント本体・ポール・フライシート・ペグ・張綱と部品が分かれています。山岳用テントで3シーズン対応のものを選べば、幅広く使えます。

山岳用テントと一般的なキャンプ用のテントは、軽さ・丈夫さが違います。少しでも荷物は軽くすることが鉄則ですので、登山でのテント泊には山岳用テントを用意するようにしましょう。軽量化のために、テントを張る場所が風の影響がない場所だったり、岩や石の場所だとわかっている場合、ペグは持っていかないという選択肢もあります。

2)マット・シート

地面からの熱や冷え込み、凸凹の影響を軽減し、テント内での居住性を上げてくれるのがマット類です。テントの下に防水や破れ防止のために敷く「グラウンドシート」、テントの中に敷いて快適性を高める「テントマット」があります。コストを抑えるために、ホームセンターで入手できるブルーシートや銀マットをグラウンドシートやテントマットの代わりに使うこともできます。

両方あるのが理想的ですが、荷物もかさも増えますので、テント場の状況がわかっている場合、お天気が問題なさそうな場合、冷え込みが厳しくない場合などは、軽量化を重視して持っていかない人もいます。

3)寝袋(シュラフ)

テント泊で必須となる寝袋は、対応温度別で分かれているので、行きたい山の季節や明け方の平均気温を調べて、袋などに記載されている対応温度を確認して用意しましょう。いわゆる「3シーズン用」があれば幅広く使えるのでおすすめですが、山や季節を限定して、より軽い夏用シュラフを選ぶ方法もあります。

4)調理セット

コッヘル(アウトドア用の軽量鍋)、ガスバーナー、ガス缶、ライターまたはマッチがあれば、最低限お湯を沸かすことができます。メニューによって食器、コップ、お箸、スプーンが必要です。

5)食材

日帰り登山ではパンや栄養補助食品でもいいのですが、テント泊の場合はせめてお湯が沸かせる準備をして、体を温められるものがおすすめです。アルファ米(お湯を入れるだけでできる乾燥米)やカップヌードルなら食器も不要ですので、最初は無理せずに便利な食材を活用しましょう。

6)ヘッドランプ

日が暮れた後は、テントの中でも、トイレに行く時も、ヘッドランプが必要です。荷物を整理したり、足元の悪い真っ暗な中を歩くこともありますので、懐中電灯や手持ちのライトではなく両手が使えるヘッドランプが必須です。

7)トイレットペーパー

テント場には、トイレはあってもトイレットペーパーはないことがあります。食事の後片付けにも使えますので、必ず持っていきましょう。

8)防寒着

山中での夜や明け方は、想像以上の寒さになることもあります。特に夏は普通に生活をしているぶんには暑いため、防寒がおろそかになりがちですので気をつけましょう。春や秋は思いがけず雪がある場合もありますので、山小屋の近くのテント場を利用する予定なら電話で問合せてみるなど、事前確認が重要です。

パッキングの前にリストを作ろう

最初は面倒かもしれませんが、いきなりパッキングするのではなく、まず持ち物リストを作りましょう。テント、食料、衣類などの項目に分けた上で、さらに細かく分類し、視覚化する事で忘れ物は防ぐことができるのです。

  • テント:テント、ポール、フライシート、マット
  • 調理セット:コッヘル、バーナー、ガス缶、ライター
  • 食器類:コップ、お椀、お箸、スプーン
  • 夕食用食材:カップラーメン、おにぎり
  • 朝食用食材:アルファ米、みそ汁・・・・・・など

このように大まかな項目ごとに、使うシーンを思い浮かべながら具体的なアイテムを書き出すと、必要かそうでないかを選別するにも便利です。一度作ってみて下山後にまた更新して次に使えば、自分だけの理想の持ち物リストになっていきます。

しまった、忘れ物した!そんなときは

とにかく落ち着いて、焦らないこと。焦ってスケジュールまで崩れるようでは登山がだいなしです。 登山口に着く前に忘れ物に気がついたなら、移動途中で購入できないかを考えます。

購入できそうにない場合は、なくても対応できるか、もしくは何か持っているもので代用できるかを考えます。マットを忘れた場合は、マットなしでも冷え込みには耐えられるか、夜を過ごせるか?お皿を忘れた場合は、食材の袋などで食べられないか?などです。

また、物によっては山小屋で対応できる場合もあります。電池や食品などを販売していたり、テントや寝袋をレンタルできるテント場も稀にありますので、確認してみましょう。

代替できない致命的な忘れ物をしてしまった場合には、テント泊をあきらめて山小屋を利用するか、登山そのものをあきらめることも賢明な判断のひとつです。

最初は無理せずシンプルな持ち物で

憧れのテント泊、かっこいい便利グッズをあれもこれもと持って行きたくなりますが、まずは必要最低限の持ち物を把握することが第一です。絶対に必要なもの、あれば便利だけどなくてもいいものを認識し、一度行ってみてそれを持つだけの体力があるかを確認してから、徐々に工夫していくのがおすすめです。