氷瀑トレッキング in 東北|福島県|冬の幻!? 磐梯山のイエローフォール

東北
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山形県・ニノ滝で氷瀑トレッキングデビューし、味を占めた私は、初心者向けのいい場所が他にないかと探していました。そんな時にたまたま目にした登山雑誌でイエローフォールを見つけてしまったのです。

今回の舞台は福島県の北部、会津地方にそびえ立つ名峰の磐梯山です。以前に夏に登ったことがあり、調べたところイエローフォールまではコースタイムも短めでそんなに登りもなく、これなら自分でも行けると判断し、幻といわれる氷瀑イエローフォールを見に行ってきました!

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幻の氷瀑イエローフォールとは

そもそもイエローフォールって何?という感じですが、雑誌を見てこんなのあるんだ!と思いました。まさに黄色い氷瀑でした。厳冬期にしか現れないので「幻」なのですが、夏に火口壁を見ても、こんなところに氷瀑なんてできるのか?と疑問に思います。なぜなら滝らしきものがまったく見当たらないからです。

私が磐梯山に夏に行った時はまだイエローフォールの存在も知らなかったので、じっくり見たわけではないのですが、火口壁の迫力はとても印象的で男前でした。滝も川もないのにそこが凍るなんて想像もつきません。水もないのにどうして凍るのかというと、雪解け水や山の水が、火口壁から滲みでて凍るそうなのです。さらに火口壁に多く含まれる硫黄や鉄分により黄色くなるということを知りました。

時間制限ありのイエローフォール大作戦

大作戦と名付けたのはもちろん理由があります。今回の目的はもちろんイエローフォールを見に行くことですが、私には目的とは別に必ず遂行しなければいけないミッションがあります。

そう、子供のお迎えです。

これは確実に達成しなければなりません、もし失敗したらボス (妻) に何をされるか。。。

成功させるには、綿密な計画が必要です。登山口からイエローフォールまでは片道40分、その前にリフトにも乗るので、トレッキングの時間は往復2時間くらいか。山形の自宅から福島の裏磐梯スキー場までは、下道で行けば5時間弱。なぜ下道かって?それは察してほしい。節約です。

そうすると、必要な時間は約12時間。子供のお迎えは18時なので、せめて17時半までには帰って来たい。12時間を逆算すると出発は早朝5時半だけど、余裕を持って4時半に家を出よう。旅にハプニングはつきものなので、早いくらいがちょうどいい。そんな計算でタイムスケジュールを組みました。

大作戦開始からハプニング発生

起床したのが5時。。 。旅にハプニングはつきものです。

暗雲が立ち込める中、なんとか出発しました。基本的に登山の場合、朝はゴミ出し以外、ボスに丸投げです。ゴミ出しだけで快く送り出してくれるので、頭が上がりません。

下道を運転して5時間弱、ようやく裏磐梯スキー場に到着。 時刻は10時過ぎ。ハッキリ言ってギリギリです。しかし考えてもキリがないので、いざ作戦開始です。私が行ったのは2月の下旬でしたが、見頃は1月中旬~2月中旬頃です。その年で氷瀑のでき具合も違うので、事前のリサーチは必須です。また、磐梯山は活火山でもあるので、火山情報も調べておいた方が安心です。

リフトに乗り込みイエローフォールを目指す

裏磐梯スキー場から最初はリフトを使います。リフトは往復で1500円。余談ですがスキー場で流れてるBGMは広瀬香美です。期待を裏切りません。 口ずさみながらリフトを2つ乗り継いでゲレンデトップに到着。

夏に来た時もこちらから登ったのですが、その時はスキー場を歩きました。雪のないゲレンデを歩くのはなんともシュールな感じがしました。夏にスキー場を歩くルートは見所もたくさんあるので、興味のある方にはおすすめです。

リフトを降りたらいよいよトレッキングスタート。お天気も良く同様の人がたくさんいて、トレースがしっかり残っていてわかりやすく、雪もかなり踏み固められているので歩きやすかったです。

前回の二ノ滝への氷瀑トレッキングには長靴で行きましたが、今回はワカンとストックを用意しました。正直ここまでトレースがしっかり付いてるとツボ足で行けると思いましたが、せっかくならモフモフの雪の上を歩きたいのが人間ってもんです。 スノーシューなどのレンタルやガイドも頼めるようなので、不安な方は相談してみてもいいかもしれません。

歩き始めて数分で銅沼に到着。ここから冬季限定ルートの沼の上を歩いていきます。いくらトレースが付いていても、踏み抜かないかドキドキです。ところどころ雪の感触が違うのがよりスリルがありました。

道はほぼ真っ直ぐ進んで来ましたが、この部分は風が強い日はトレースが消えたり、ホワイトアウトの危険性もありそうなので、地図や地図アプリなどは確実にあったほうが良いと思います。コースタイムが短いとはいえ、木が生えていない場所を歩くので目印がなく、天気次第でリスクはかなり変わりそう。少しでも不安を感じるならやめておいた方がいいと思います。  

しかし、ここから見える景色はほんとに素晴らしい。左が櫛ヶ峰で右が磐梯山です。歩いていても飽きませんし、ずっと見ていられます。

活火山である証拠に噴煙も上がってます。アップダウンもほぼないので、お天気さえ良ければ、体力的にもかなりイージーだと思います。 火口壁が近くなるとイエローフォールを目視できるので、あとは迷わずに進めます。

ついにイエローフォールに到着!近くで見るとほんとに色が変わってるのがわかる、なんとも不思議な氷瀑。思ったより小さい印象だけど、その年で大きさも変わるようです。 夏に見た荒々しい火口壁にこんなにキレイな氷瀑ができるなんて。自然は想像を簡単に超越してきます。これだから山はやめられません。

キレイな景色を見ると家族に見せたいなあ、といつも思います。子供はまだ小さいのでもう少し先になると思うけど、妻はキレイな景色が好きなので喜ぶだろうな。。。

、、、そうだ、私はミッション中でした!帰ります。

来た道を戻り、リフトで降りて駐車場に到着、1時間49分の行動時間でした。ここから安全に爆走して帰路につきます。

ついでに立ち寄りたいスポット

喜多方ラーメン 松

こちらは喜多方ラーメンで超有名店の、お隣にあるラーメン屋さん。地元の方はこちらの方がおすすめとのことで、時間を気にしながらも突撃しました。待ち時間はゼロで入れて味はもちろんうまい。もっと人気が出てもいいと思う。やはりブランドには勝てないのか?

五色沼

こちらはミシュラングリーンガイドで一つ星を獲得した人気スポット。スキー場からすぐ近くだったので、時間があればぜひ行ってみてください。私も冬は行ったことがないので行ってみたかったのですが、今回の大作戦では時間制限オーバーとなるため諦めました。

まとめ

私の山行は、保育園に子供をお迎えに行ったら終了です。この日はラーメン屋への立ち寄りも追加しつつも、18時のお迎えにギリギリ間に合いました。よかった。イエローフォール大作戦は大成功をおさめました。

もっと近いなら楽だったのですが、山形から下道で往復10時間かけてでも、見たいものは見たいのです。ちなみに東京から高速を使う方が近いと思います。歩く距離も時間もそんなにかからないのにこんな不思議な氷瀑が見られるなんて、特に夏の磐梯山に行ったことのある方は、ぜひ冬のイエローフォールも見に行ってみてください。

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この記事を書いたひと

山形県の名峰・鳥海山の登山口まで30分の地区に住む、平日ソロハイカー。子供のお迎えまでには帰ることをモットーにして、いつかは家族で登山することを夢見ています。主に鳥海山、東北の山で活動中。

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